配線ダクトは、一般的には配電盤や分電盤などの中で使用されている配線材料です。

専門的なパーツと認識されていますが、一般家庭などでも活用できます。配線ダクトを利用する最大のメリットは、配線をすっきりとさせられることです。特に、新築一戸建てなどの住宅を建てる際には、ケーブル交換の可能性がある部分について、配線ダクトを通しておけば、数年後などにケーブルの交換が可能です。ダクトを利用するシーンとしては、インターネット用の配線や、サラウンドシステムのリアスピーカーへの配線などが挙げられます。

ダクトがあれば、部屋の中に煩雑な配線を露出させることがなく、すっきりと壁の中に収納できるので、見た目が美しくなります。また、ダクトを利用するとホコリがケーブルに付着しないメリットがあります。

ホコリが配線に付着すると、最悪の場合ショートしてしまったりして火災の危険性もあります。なお、子どもやペットなどからケーブルを守れるのもメリットです。特に小さな子どもやペットなどの場合は、ケーブルを噛んでしまうことが多く、その際には配線が断線してしまう可能性があるのはもちろん、感電してしまう危険もあります。配線ダクトは後付けすることも可能です。その際には部屋の角の部分に配置することとなりますが、配線を天井にまとめると邪魔にならず、美観を損ねることも少ないです。特に、簡易取り付け型であれば、DIYのような感覚で配線工事が可能となります。