配線ダクトを用いる場合、素材はアルミ製か樹脂製の2つのタイプから選ぶことができ、設置場所の環境に合わせて選ぶことが最適です。

どちらのタイプでも耐久性や耐衝撃性には優れていて、安定して使うことができますが、スリットが入っているタイプはアルミ製が一般的なので構造による違いで選ぶことも必要です。市販されている配線ダクトには長さの規格というものがあり、こちらは各メーカーで共用していることも一般的です。設置場所に対して適切なメートル数を数本購入する方法になりますが、実際に設置をする際にはカット作業は必ず必要です。カットは少しの狂いが出てしまうと見栄えが悪くなってしまうので、慎重に作業を行うことも欠かせません。

綺麗な配線ダクトの設備を目指すならば、1mm単位で合わせることが必要になり、少しの隙間も作らずに設営する方法がベストです。カット作業にはアルミ製はダクトカッター、丸鋸、グラインダーなどを利用でき、樹脂製はノコギリやカッターでも対応可能です。

1mm単位で合わせるテクニックは、必要とする長さを正確に計測した上で、配線ダクトにカットラインを入れる方法です。しかし、カットする道具によっては刃の部分の厚みにより誤差が生じる可能性があります。分かりやすい事例では、カットラインを鉛筆で書いた場合、丸鋸を使ってカットする場合に丸鋸の刃の厚みが3ミリという場合では、カットラインの中央で切断してしまうと1、5mmも短くなってしまうという理屈です。少しも狂わせることなくカットする際には、ラインの外側でカット作業を行っておき、仕上げに鉄やすりなどを活用して微調整を行う方法がベストです。鉄やすりは平たんなタイプが推奨でき、持ち手付きのものであれば作業効率もアップさせられ簡単に調整できます。